肥料は農産物生産には欠かせない重要な資材。肥料事業は、安定的な肥料供給と価格の低減に努めていくことはもちろん、作物の多様化に対応した肥料銘柄の設定、施肥技術の開発・普及にも積極的に取り組んでいます。
肥料原料の多くは天然資源に由来しており、日本はその大部分を輸入に頼らざるを得ない環境にあります。世界的な穀物生産の増大により、肥料需要が大幅に増加しています。一方、主な肥料原料産出国では、資源として国内囲い込みの動きも見られ、肥料を取り巻く需給状況は年々厳しさを増しています。
このような情勢の中、精度の高い予約の早期積上げが、肥料原料の確保と安定供給のためにはより一層重要であることから、ホクレンでは平成20肥料年度より「系統肥料早期予約精度向上3ヵ年運動」を展開しています。
化成肥料に比べ安価なBB(バルク・ブレンディング)肥料の普及に継続的に取り組んでおり、現在では高度複合肥料におけるBB肥料の占める割合が全道で70%以上に達しました。
また、一部輸入肥料の取扱いを行っていますが、その導入に当っては、価格・品質・安定供給面などを十分に検討し、海外の情勢を的確に把握しながら取り組んでいます。
ホクレンではクリーン農業の推進とコスト低減の観点から、土壌診断に基づく適正施肥を進めています。現在、道内2ヵ所(北見・三笠)にある土壌分析センターでは年間約2万点の分析を行い、その分析結果をJAを通じて生産者の皆さまにフィードバックしています。なお、平成20年8月より両分析センターのシステムを一新し、適正施肥へ向けた体制をより一層強化しています。
肥料の原料は、道内3港(苫小牧・十勝・釧路)にある肥料センターで受け入れを行っています。道内系統肥料工場へは各肥料センターから原料を供給し、各肥料工場で製造した化成肥料やBB肥料を皆さまにお届けしています。これらの原料基地の効率的な運営と、物流の合理化によるコスト削減に努めています。
世界的に厳しさを増す肥料原料の需給状況においては、将来的な肥料原料の安定確保に向けた取り組みが一層重要となってきています。ホクレンでは専門部署として肥料原料課を設置し、肥料原料の安定供給と有利購買に努めています。
具体的な取り組みとしては、従来の輸入先にとらわれず、品質の確認を行った上で、新たなメーカーからの原料を導入するなど、導入ソースの多元化を図っています。
ホクレン独自に「系統肥料の品質管理についての考え方」を制定し、系統肥料の品質や包装容器等の基準を定めております。
製品の管理については、メーカー各社は品質管理マニュアルを遵守した自主管理体制を取っており、ホクレンとしても各社の管理体制を調査し、品質管理体制の強化を図っています。
皆さまが安心して系統肥料を使用できるよう、系統肥料メーカーと一体となり品質管理に努めています。
土壌診断に基づく施肥改善や、地域に適した肥料銘柄の選定などの検討を行うため、農業試験場・農業改良普及センター・農協・関係機関と連携し、「施肥合理化圃場」を全道各地に設置しています。全道的な課題については、各JAに試験結果を報告しています。
今日の農業では、日々新しい資材や技術が生み出されるとともに、多種多様な技術情報が必要とされます。そこで、JA担当者の技術力向上へ向けた取り組みをはじめ、生産者の皆さまを対象とした各講習会を積極的に実施し、新資材の情報や新技術を紹介しています。