肥料事業について
 肥料は農産物生産には欠かせない重要な資材。肥料事業は、安定的な肥料供給と価格の抑制に努めていくことはもちろん、作物の多様化に対応した肥料銘柄の設定、施肥技術の実証・普及にも積極的に取り組んでいます。
1.早期予約精度向上への取組み
 世界的な穀物生産の増大により、肥料需要が大幅に増加しています。一方、肥料資源は偏在しており、主な原料産出国において自国資源保護の動きが強まるなど、肥料を取り巻く需給状況は年々厳しさを増しています。
 このようななか、肥料原料を安定的に確保し、肥料を安定的かつ安価に供給するため、精度の高い予約の早期積み上げが今まで以上に重要になっています。ホクレンでは平成23肥料年度より「系統肥料早期予約精度向上新3ヵ年運動」を展開しています。
2.安価な肥料の供給
 化成肥料に比べ安価なBB(バルク・ブレンディング)肥料の普及に積極的に取り組んでおり、現在では高度複合肥料に占めるBB肥料の割合は、全道で約7割に達しています。
 また、一部輸入肥料の取り扱いを行っていますが、その導入に当たっては、価格・品質・安定供給面などを十分に検討し、海外の情勢を的確に把握しながら取り組んでいます。



3.適正施肥の推進
 ホクレンでは、クリーン農業とコスト低減の観点から、土壌診断に基づく適正施肥を進めています。現在、道内2ヵ所(北見・三笠)にある土壌分析センターでは、土壌サンプルの分析を行い、その結果をJAを通じて生産者の皆さまにフィードバックしています。また、地域の土壌分析データに基づいた低コスト銘柄を新規設定し、普及を図っています。
4.コスト削減への取組み
 肥料の原料は、道内3港(苫小牧・十勝・釧路)にある肥料センターで受け入れを行っています。道内系統肥料工場へは各肥料センターから原料を供給し、各肥料工場で製造した化成肥料やBB肥料を皆さまにお届けしています。これらの原料基地の効率的な運営と、物流の合理化によるコスト削減に努めています。

5.肥料原料仕入先の多元化
 世界的に厳しさを増す肥料原料の需給状況においては、将来的な肥料原料の安定確保に向けた取り組みが一層重要となってきています。ホクレンでは専門部署として肥料原料課を設置し、肥料原料の安定供給と有利購買に努めています。
 具体的な取り組みとしては、従来の輸入先にとらわれず、品質の確認を行ったうえで、新たな国やメーカーから原料を導入するなど、仕入先の多元化を図っています。
6.品質管理の徹底
 肥料メーカー各社は、肥料取締法の規定に則り、かつ各社独自の品質管理のもとに、皆さまに安心して使用していただける肥料の製造及び品質管理に鋭意取り組んでいます。
 ホクレンでは、そうした各メーカーが製造する肥料が高品質であり、かつ皆さまにお届けするまでそれらの品質が維持されるよう、各メーカーによる品質管理や、製品管理の手法や体制などについて、一定の考え方のもと、調査・確認を行っています。
 ホクレンは、こうした取り組みを通じて、肥料メーカーとも連携しつつ、皆さまが安心して使用していただける高品質の系統肥料をより安定的にお届けできるよう、たゆみない努力を重ねています。
7.施肥合理化ほ場の設置
 土壌診断に基づく施肥改善や、地域に適した肥料銘柄の選定などの検討を行うため、農業試験場・農業改良普及センター・JA・関係機関と協力し、「施肥合理化ほ場」を全道各地に設置しています。全道的な課題については、各JAに試験結果を報告しています。
8.新しい時代の技術者養成と多彩な講習会の実施
 営農改善に向けた新資材や新技術の情報ニーズに応えるため、JA担当者の技術力向上へ向けた取り組みをはじめ、生産者の皆さまを対象とした各種講習会を積極的に実施し、新資材の情報や新技術を紹介しています。