Q-05 リン酸固定とは?一覧へ戻る

3.固定リン酸のゆくえ
 カルシウムと結合したリン酸は、土壌のpHが6〜7程度で一部溶け、また、植物の根から分泌される酸によっても溶けるので、作物に良く吸収利用されます。一方、アルミニウムや鉄と結合したリン酸は水に溶けないためほとんど吸収利用されません。しかし、これらのリン酸も、植物、微生物などからの分泌物中に含まれるか、またはそれらの遺体やたい肥の分解過程に生成されるキレート能をもつ化合物により一部が可溶化し、吸収利用できるようになります。したがって、継続的なたい肥施用による土づくりはリン酸の有効化にも効果的です。また、難溶態リン酸の利用方法としては、難溶態リン酸の吸収力が強い植物を栽培し、リン酸を吸収させた後に緑肥としてすき込む方法もあります。

4.リン酸施肥倍率表によるリン酸資材算出法
 土壌の有効態リン酸量が基準値より著しく低く、リン酸資材の投入が必要な場合には表2を使うことができます。算出される値は成分(P2O5)なので、使用する資材に応じて投入量を計算します。