Q-13 有機質肥料の動物性と植物性の違いは?一覧へ戻る

2.動物質肥料の種類と特徴
 動物質肥料には、主に魚類、獣類に由来する原料でつくられた肥料で、魚かす粉末、肉かす粉末、肉骨粉、乾血、蒸製骨粉などが属します。これら動物質肥料の多くは含有する主成分から表2のように大別できます。
 全般的に窒素の肥効は魚肥類で速効性のものが多く、その他の動物質肥料の場合も窒素含量が少なくても炭素率が小さいので多くは比較的速効性です(表2)。つまり、動物質肥料は、植物質肥料に比べて速効性の窒素質肥料と位置付けて施用すると効果的です。また、リン酸含量の多い肥料はリン酸供給源としても有効です。ただし、流通量の比較的多い動物質肥料に乾燥鶏ふん、発酵鶏ふんなどの加工家禽ふん肥料がありますが、これらは窒素、リン酸、カリの3要素とも成分保証されているものの、成分量はいずれも少なく、窒素の肥効は比較的遅効性の肥料として位置付けられます。
 なお、肉骨粉については、BSE対策上でその製造、使用の場面で種々の制約があります。

3.植物質肥料の種類と特徴
 植物質肥料は主に植物油かすを原料につくられた肥料で、なたね油かす、大豆油かす、米ぬか油かすなどが属します。植物質肥料の多くは3要素の成分保証をしています。窒素量の多い順に大豆油かす、なたね油かす、米ぬか油かすがあり、リン酸量は逆に米ぬか油かすで多く、カリ量はいずれも少ないのが特徴です。植物質肥料における窒素の肥効は、その分解の遅速が肥料の炭素率によって左右されます。このことから、炭素率が小さく窒素量の多いものは速効性であり、炭素率が大きくなるほど遅効性となり、窒素が2%以下のものでは殆ど肥効がなくなります。このように植物質肥料は、窒素量の多いものでは動物質肥料に近い速効性の肥料として利用でき、リン酸やカリについてもある程度の供給源として有効です。しかし、窒素量が少ない米ぬか油かすなどでは窒素の肥効が遅効性であり、むしろリン酸やカリの供給源として利用するか、他の有機質肥料と配合した場合に肥料の固結を防ぎ状態の良いものとなるので、配合肥料の原料として利用するのが効果的です。